旧EF58からの改装機(1〜31号機) その2 |
この旧車体からの改装機は、改装された時期により大窓、小窓など様々な形態の物がありました。改装は製造番号順に行われたのではないので、大窓小窓が各番号にバラバラに散っています。
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EF58 11〔東京〕 |
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昭和55年頃、東京区には11、12、14の若番が配置されていました。それらは、前面窓のHゴム化こそされていましたが、前面窓下の手すり、前面のステップが未取付、側扉横の昇降段の欠き取りがされていないなど、原形を残した箇所も多くありました。(これらは製造時には全機未取付。)なお、側昇降段は欠き取り施工機も段数は同じですが、その取付位置が原形とは違っています。同機も10号機と同じく最初の改装グループで、新製車の第2次型に準じたスタイルで登場しています。
沼津 1979.9.27 |
製造年月日:S23.7.10
製造:三菱電機・三菱重工
改装年月日:S28.1.6
改装:日立製作所
廃車:S57.12.23〔東京〕 |
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81系お座敷を牽く。東京区のゴハチは大きな定期仕業は無く、臨時列車の牽引が主な仕業でした。同機は10号機と共に旧EF58からの最初の改装機です。
※可動雪かき器取付座なし 改装時大窓 前面手すりなし 前面ステップなし
昇降段欠き取りなし
田町 1980 |
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EF5853さん撮影の「寝台列車で行く日本全国一周の旅」号を牽く11号機。
撮影:EF5853さん EF5811[東]+25系ハネ7連[大ムコ] 9501レ 駒込―田端 1982.6.7 |
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原形大窓時代の11号機が牽く荷レ。昭和50年2月に広島から宇都宮に転属、その後同年8月に東京区に再度転属し、翌51年12月に前面窓のHゴム化が行われた同機の貴重な東京区時代の大窓姿です。エアフィルタ以外はほぼ原形というすっきりした姿が印象的です。
撮影:6348レさん 多分荷38レ 早川 1976 |
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20系10連の団臨を牽く11号機。やはり20系とゴハチはよく似合いますね。
余談ですが20系は何と言っても三本帯に限ります。(^^;)
撮影:山口裕志さん 鶯谷 1981.8.31 |
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「1982年12月31日から、週末臨ながら東京機関区所属のEF58に踊り子ヘットマ―ク付き運用が設定されましたが、11号機はこの花形運用に充当されることなく一足先に廃車になってしまいました。」(EF5852さん)
撮影:EF5852さん 藤枝―島田 1982.10.24 |
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50系客車の新製回送を牽く11号機。この50系も登場時、新時代の客車として活躍が期待されましたが、客レ自体が減少していくなか目立った活躍も無く消えていってしまいました。
撮影:C11204さん 小田原 1978.3 |
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大窓、宇都宮時代の貴重な姿。同機が宇都宮運転所に所属したのはわずか半年でした。
撮影:しずはたさん 矢板付近? 1975.8 |
EF58 12〔東京〕 |
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上の11号機と同様に多くの原形箇所を残す12号機。同機も最初の改装グループで、新製車の第2次型に準じたスタイルで登場しています。
ところで、当時東京区のゴハチは誘導踏段の側面を白く塗ってあり、すぐに判別できました。(同区のEF15も同様。)
※可動雪かき器取付座なし 前面手すりなし 前面ステップなし 昇降段欠き取りなし
品川 1981 |
製造年月日:S23.8.23
製造:三菱電機・三菱重工
改装年月日:S28.1.25
改装:川崎車輌・川崎重工
廃車:S59.10.1〔東京〕 |
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こちらは森田さん撮影の12号機。長編成の14系(座)を牽く姿が魅力的です。
撮影:森田さん 山崎付近 1980頃 |
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最後のゴハチ牽引の特急列車、臨時の「踊り子」を牽引する12号機。特急列車のヘッドマークが付いた姿には風格が漂います。
撮影:JZA70さん 根府川―早川 1984.9 |
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「12牽引の「踊り子」です。窓下手すりなし、正面ステップなし、側昇降階段切り欠きなし、など何故か12に残った流線型オリジナルゴハチの特徴及び元デッキ型を最期まで伝えた外から見える前輪軸がご確認いただけるかと思います。」(To198403さん)
撮影:To198403さん 東戸塚付近 1984.1 |
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Mr.スリムさんがかつての撮影仲間であるMorishigeさんからネガを借り、HM付きEF58をスキャンして送って下さいました。新幹線博多開業前の最後のゴハチ黄金期の姿です。50.3改正後もゴハチの寝台特急牽引は継続されましたが、HM取付が廃止されています。
撮影:Morishigeさん 「あかつき」と「雷鳥」 大阪 1973.8頃 |
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こちらも同じくMorishigeさん撮影の「彗星」を牽く原形大窓も美しい12号機です。
撮影:Morishigeさん 「彗星」 岡山 1973.8頃 |
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こちらも同じくMorishigeさん撮影の「彗星」です。この頃の寝台特急は正に全盛期で、山陽筋では583系も合わせれば「彗星」×2、「あかつき」×3、「明星」×6と現在の衰退ぶりからは信じられない情勢でした。
撮影:Morishigeさん 下関 1974.8.17 |
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こちらはクモユニ143さんが撮影した「サロンカーなにわ」が初上京したときの姿です。
撮影:クモユニ143さん 9002レ 撮影地不明 1983.9.24(ち**ん様、ご教授ありがとうございました。) |
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「東海道貨物線を行く成田臨。荷32レを先行するように運転されていました。」(Tc153−501さん)
撮影:Tc153−501さん 国府津 1984年? |
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品川運転所に残った81系お座敷を牽く12号機。
撮影:Tc153−501さん 小田原 1983年? |
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尾久〜品川の小回送。後ろは81系お座敷でしょうか?帯の入り方から少なくともシナ座では無さそうですが。
撮影:ohnoさん 回1941レ 神田 1980.5.29 |
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81系お座敷(シナ座)を牽き、名所、白糸川橋梁を行く。
撮影:山口裕志さん 根府川―真鶴
1981.11.14 |
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「本来浜松区の担当する荷物列車運用ですが、代替機として東京区所属の12号機が充当されました。」(EF5852さん)
撮影:EF5852さん 浜松 1984.1 |
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12系で組成された臨時急行を牽き早朝の東北本線を行く宇都宮時代の12号機。原形大窓姿が美しいですね。
撮影:しずはたさん 川口 1975.8 |
EF58 13〔広島〕 |
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6348レさん撮影の、その名の由来となった6348レを牽く13号機。(ややこしい…)(^^;)
同機は改装機の第6グループで、新製車の第5次型に準じたスタイルで登場しています。11号機などと同じく前面手すり、前面ステップが無く、側昇降段の欠き取りがされていない13号機。同機は前面窓も原形小窓ですが、パンタは広島区の58の特徴でもあったPS22Bに、ワイパーは左右ともWP50に換装されています。連結器解放テコは8号機や26号機と同じく幅広の物ですが、若干幅が狭いものとなっています。
撮影:6348レさん 早川 1980.6.13 |
製造年月日:S23.9.7
製造:三菱電機・三菱重工
改装年月日:S29.8.14
改装:川崎車輌・川崎重工
廃車:S55.12.26〔広島〕 |
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こちらはEF5853さん撮影の山崎の大カーブを行く「明星4号」の回送です。
※可動雪かき器取付座なし 連結器解放テコ幅広 原形小窓 前面手すりなし 前面ステップなし 昇降段欠き取りなし PS22Bパンタグラフ
撮影:EF5853さん 回26レ 山崎ー高槻 1979.3.26 |
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「早起きして8101レを東京まで撮りに行きました。この頃は広島区の機関車が上京するとかなりの人が集まり、この日も13号機が珍しいのか、朝早くから東京駅には20人近い人が撮影に来ていたと思います。
」(ohnoさん)
撮影:ohnoさん 回8101レ 有楽町 1980.6.14 |
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すっかり褪せてしまった塗装が状況を物語ります。履歴ではこの写真が撮られた数日前に廃車となっており、解体を待つ哀れな姿。
「広島機関区で許可を得て撮影したEF5813号機です。既に二休の札が入れられ、錆びた車軸とあいまって何とも悲しげな顔付きだったのを覚えています。」(南フナさん)
撮影:南フナさん 広島運転所 1980.12.29 |
EF58 14〔東京〕 |
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こちらも上の11,12号機と同じ形態の東京区の14号機。後ろは品川の81系。同機は改装機の第9グループで、新製車の第6・第7次型のPS14パンタ装備車に準じたスタイルで登場しており、前灯は最初から250ワットのLP402型で側面の昇降手すりも短縮されています。
※可動雪かき器取付座なし 改装時小窓 前面手すりなし 前面ステップなし
昇降段欠き取りなし
品川 1980.9.23 |
製造年月日:S23.3.31
製造:東芝車輌
改装年月日:S31.8.19
改装:日立製作所
廃車:S59.5.2〔東京〕 |
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EF5853さん撮影の新1号編成試運転を牽く14号機の勇姿。14号機も心なしか得意げに見えます。
撮影:EF5853さん 試6962レ(?) 大崎 1983.3.18 |
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すっかりお馴染みのMr.スリムさんが九州のSL撮影の帰りに撮影された14号機の広島区時代の姿です。すっきりした前面に原形小窓が良く似合います。
撮影:Mr.スリムさん(Mr.スリムの道楽部屋) 大阪 1974.8.25 |
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東京区では比較的地味な存在だった14号機ですが、末期にはゴハチ最後の特急「踊り子」の先頭にも立ち、有終の美を飾りました。
撮影:DAYTONAさん 保土ヶ谷―東戸塚 1984 |
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こちらも上のEF5853さんの写真と同様、新1号編成試運転を牽く同機の姿です。
撮影:Tc153−501さん 試6962レ 茅ヶ崎付近 1983.3.18 |
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20系団臨の先頭に立つ14号機。20系「銀河」を東京区の14号機が牽いているかに見えますが、この頃は既に「銀河」はEF65PF牽引に変わっています。
撮影:山口裕志さん 田町 1981.9.7 |
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浜松区のEF58の台検を東京区で行なっていた関係で、代わりに東京区のカマが浜松の運用に入ることがありました。ohno
さんによると月に2,3回はあったそうです。荷38レの先頭に立つ14号機。
撮影:ohnoさん 荷38レ 保土ヶ谷 1978.1.16 |
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「当時の東京区には11、12、14の若番トリオが配置されていましたが、形態的にほとんど相違点がなかったので至近距離からナンバープレートで識別するしかなかったという記憶があります。」(EF5852さん)
撮影:EF5852さん 藤枝―島田 1983.10.1 |
EF58 15〔広島〕 |
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日頃リンクでお世話になっています、「鉄道と旅の博物館」の西嵜さんに許可を頂きまして、氏のHPより貴重な写真を転載させていただきました。同機は改装機の第6グループで、新製車の第5次型に準じたスタイルで登場しています。特徴は原形小窓に左右一体型ひさしのスタイルに、前面手すり、前面ステップが無く、側面の昇降段が未欠き取り。この写真の時点では、同機のパンタグラフはPS14Aですが、その後PS22Bに換装されています。
撮影:西嵜浩二さん(鉄道と旅の博物館) 大阪 1976.3.19 |
製造年月日:S22.7.11
製造:東芝車輌
改装年月日:S39.7.20
改装:東京芝浦電気
廃車:S54.11.9〔広島〕 |
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「あかつき52号」を牽引して姫路駅4番ホームに入線する15号機。
原形小窓に手すりもステップもない姿が非常にすっきりした印象です。
※可動雪かき器取付座なし 左右一体型ひさし 改装時小窓 前面手すりなし 前面ステップなし 昇降段欠き取りなし PS22B
撮影:ひょん君さん 8042レ「あかつき52号」 姫路 1979.8.15 |
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「15号機も自分にとっては縁が薄い機関車でした。荷37レの本務機や6348レ等で何度か確認しましたが、撮影できたのは20号機と同じく大阪駅のみです。」(ohnoさん)
撮影:ohnoさん 「あかつき52号」 大阪 1979.8.15 |
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一体形ひさしのアップ。中央の補強板の形状が良く分かります。
撮影:ohnoさん 「あかつき52号」 大阪 1979.8.15 |
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24系25形「明星」もしくは「彗星」の先頭に立ち山崎のカーブを行く15号機。
撮影:EF5831さん 山崎―高槻 1978.8.7 |
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24系25形の「安芸」を牽き早朝の大阪に到着する15号機。
「安芸」が20系から25形になったのが1977年9月1日ですが翌年10月1日に列車自体が廃止されており、この光景も1年という短期間でした。
撮影:kitamuraさん 1002レ「安芸」 大阪 撮影年月日不明 |
EF58 16〔広島〕 |
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31号機と共に改装機の第4グループで、新製車の第4次型に準じたスタイルですが、水切りは準備工事で登場しています。原形大窓に広島区独自の一体型ひさし、PS22Bパンタという個性的な形態。同機も11,12号機などと同様、側面昇降段の欠き取り、前面手すり、前面ステップがありません。側面の昇降手すりは短縮タイプです。なお、同機は改装当初、青3号に黄1号の帯と言う試験塗色でした。(今で言えばEF651059の様なものでしょうか)(試験塗装について)
撮影:6348レさん 早川―根府川 1976(?) |
製造年月日:S22.8.5
製造:東芝車輌
改装年月日:S29.3.30
改装:川崎車輌・川崎重工
廃車:S54.8.8〔広島〕 |
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「彗星4号」回送を牽引する16号機。一体型ひさしが独特の表情です。後ろは24系25形です。
※可動雪かき器取付座なし 大窓 一体型ひさし 前面手すりなし 前面ステップなし 昇降段欠き取りなし PS22B 元試験塗装機
撮影:EF5853さん 回3004レ 山崎―高槻 1979.3.26 |
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24系25形の先頭に立つ16号機。前面手すりのないすっきりした大窓に、一体型ひさしが不思議な感じです。
撮影:kk0630さん 大阪 1978? |
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こちらは左右一体型ひさしに改造される前の同機です。パンタグラフもやはりオリジナルのPS14Aです。前面手すりも無いこともあって、非常にすっきりした印象です。これだけアップだと、大窓の下辺部にもほんの少しRが付いているのが分かります。
撮影:Mr.スリムさん(Mr.スリムの道楽部屋) 下り列車(列車名不明) 米原 1974.3.23 |
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上の写真と同じく一体ひさしに改造される前の同機の美しい姿です。
「確か1974〜75年?に東京機関区で撮影した、私にとって初めての広島区のゴハチです。この頃は東京機関区も快く入れてくれました。」(ohnoさん)
撮影:ohnoさん 東京機関区 1974〜75年 |
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夜の大阪で出発を待つ。一体ひさし、大窓、PS22B、欠き取りの無い側昇降段…は広島ガマの証です。また、このアングルで見ると、ゴハチの前面後退角が意外と急なのがお分かり頂けるかと思います。
撮影:EF5831さん 大阪 1977.3.29 |
EF58 17〔広島〕 |
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改装機の第7グループで、第6グループと同じく新製車の第5次型に準じたスタイルですが誘導踏み段、誘導握り棒を装備して登場しています。前面の手すり、ステップが未取付、側面の昇降段も原型で非常にすっきりしています。
「205レ「くにさき」に乗って宇部でおりるはずが「おはようございます。列車はただいま新下関駅を定刻に通過いたしました・・」で轟沈。下関駅で上りを待っているときに引き上げてきたのがこれでした。ま、この後1回も17には会えずじまいでしたので、よかったのかもしれません。 写真を撮ってるときはPS22Bにも一体ヒサシに全く気づきませんでした・・・。」(EF5853さん)
※可動雪かき器取付座なし 原形小窓 一体型ひさし 前面手すりなし 前面ステップなし 昇降段欠き取りなし PS22B
撮影:EF5853さん 下関 1978.3.18 |
製造年月日:S22.9.30
製造:東芝車輌
改装年月日:S31.8.14
改装:東京芝浦電気
廃車:S54.9.28〔広島〕 |
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「彗星」の先頭に立つ17号機。この時期のブルトレは東京発のEF65牽引以外はヘッドマーク無しで、少々残念です。剥き出しの先輪が何とも異様な雰囲気です。
この写真についてゴハチ信者さんより詳しい解説を頂きました。
「ohnoさんが1979.2.23に大阪駅で撮影された17号は上り「彗星2号」です。これも画面左端が決め手になります。下り列車の先頭を2番又は4番ホームの塚本方で縦アングルで撮っても左端にこの様なものは写りません。この作品も11番ホーム新大阪方で撮られたものです。」
撮影:ohnoさん 3006レ「彗星2号」 大阪 1979.2.23 |
EF58 18〔広島〕 |
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リンクでお世話になっている西嵜さんのHPより転載させて頂いた、18号機の貴重な写真です。同機は改装機の第5グループで、新製車の第4次型に準じたスタイルで登場していますが、三菱電機・新三菱重工初の新型EF58であるためか前面窓の下辺の角にも上辺と同じRが付き、先台車の端バリも旧EF58と同様の形状の変形機として誕生しています。その後、前面窓は通常の形に直されましたが端バリは廃車時までそのままでした。パンタは例によってPS22Bに換装されていますが、側昇降段の欠き取りは無しです。同機は、改装時に青3号に黄1号の帯をまとった試験塗装で登場しています。(試験塗装について)
撮影:西嵜浩二さん(鉄道と旅の博物館) 大阪 1978? |
製造年月日:S22.10.31
製造:東芝車輌
改装年月日:S29.8.8
改装:三菱電機・新三菱重工
廃車:S54.4.21〔広島〕 |
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こちらはN.Inageさん撮影の同機で、広島駅14時頃の下りの荷物列車だそうです。
※可動雪かき器取付座なし 先台車端バリ旧EF58 大窓 昇降段欠き取りなし PS22B 元試験塗装機
撮影:N.Inageさん 荷37レ 広島 1978.3.29 |
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特徴ある先台車端バリ部分が良く分かります。
「友人と新下関に撮影に行った時の写真です。後にも先にも18号機にお目にかかったのはこのときだけです。埴生とか他に山陽本線の良い撮影地は
いっぱい有るのですが、当時経済的にも自宅からだと、南福岡4時46分発の始発でこの辺が限界でしかも、大阪ブルトレには到底間に合わず、そういう意味では、山陽路のEF58の本当の醍醐味は味わっていません。」(EF5831さん)
撮影:EF5831さん 荷32レ 長府―新下関 1977.8.21 |
EF58 19〔広島〕 |
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関西ブルトレの先頭に立つ大窓19号機。同機は改装機の第5グループで、新製車の第4次型に準じたスタイルで登場しています。パンタグラフは例によってPS22Bに換装されています。
※可動雪かき器取付座なし 大窓 PS22B
撮影:kk0630さん 朝霧 1978.3? |
製造年月日:S22.11.30
製造:東芝車輌
改装年月日:S29.8.14
改装:日立製作所
廃車:S54.4.21〔広島〕 |
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綺麗な原形大窓にPS22Bパンタの広島スタイル。小振りなPS22はサイド気味に見ると精悍なイメージになるのですが、正面から見ると少々迫力不足でしょうか。
「通常浜松区の58のはずが、珍しく広島区でやってきたものです。」(EF5829さん)
撮影:EF5829さん 荷42レ 大阪 1978.4.2 |
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原形大窓と原形ワイパーの組み合わせが美しい19号機の顔部分。こうして見るとやはり大窓機は小窓機に比べて優雅な印象です。
撮影:EF5831さん 下り荷レ 小郡 1978.1.2 |
EF5820〔広島〕 |
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同機は最初の改装グループで、昭和28年に新製車の第2次型に準じたスタイルで登場しています。元々は大窓でしたが更新改造に広島区独自の一体ひさし、PS22Bパンタ姿に改造され、すっかり印象は違っています。
「SGを吹き上げる20。東京へ「銀河」を牽いて上京したこともあったそうですが、私のネタはこれだけ。」(EF5853さん)
※可動雪かき器取付座なし 改装時大窓 昇降段欠き取りなし 更新改造 一体型ひさし PS22B
撮影:EF5853さん 荷1031レ 大阪 1979.3.25 |
製造年月日:S22.12.30
製造:東芝車輌
改装年月日:S28.8.31
改装:東京芝浦電気
廃車:S54.11.9〔広島〕 |
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ブルートレインの先頭に立つ20号機。
「20号機は何度か上京したのを確認しましたが、撮影できたのは大阪駅の2枚のみです。今振り返ると停車時間が結構あったのにこれだけとは・・・・・後の祭です。EF5853さんが書かれているとおり、銀河を牽いて上京したこともありましたね。」(ohnoさん)
撮影:ohnoさん 大阪 1978.2.23 |
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広島区独自の改造である一体形ひさしのアップ。現物あわせでの加工の為か、その形は中央部でへの字に曲がったもの、ほとんど水平のものと数タイプあります。同じカマでも1・2エンドで形が異なったりと実に様々な表情を醸し出していました。
撮影:ohnoさん 大阪 1978.2.23 |
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「大阪ブルトレからのEF58撤退直前に下関へ出かけた際に、上りの荷物列車の運用に就くために機関区から上がってきた姿です。」(EF5831さん)
撮影:EF5831さん 下関 1979.4 |
Vol.3に続く |