ELECTRIC LOCOMOTIVE EF16  Vol.2
EF16 11, 12

Last Update 2007.10.31

Index EF1611 EF1612

 1次形・福米形(1〜12号機) 続き

奥羽本線・福島〜米沢間用に改造されたEF16一次形の続きです。

奥羽本線からの撤退後もEF15に復元されなかった2両で、回生ブレーキを上越用に変更、水タンク、補助笛を除去した姿とで第2次形EF16と共に上越線で昭和55年のEF16全廃時まで活躍しました。その姿は外観上はEF15に復元された物と同じとなっています。

なお、EF16の種車となったEF15の1次形は、当初標識燈は引っかけ式だったため後に埋め込み式に改造されています。そのため、その取付位置が福米形は寒冷地対策で増設された通風口を避けて標準位置より外側に付いていました。また、引っかけ式標識燈時代に8段ヒダまたは7段ヒダだった通風口は、その後すべて6段に改造されたようです。(「標識燈の埋め込み化に合わせて改造されたのでは」H.Nakanoさん)

これらEF16の形態について詳細は、別項のEF15 1次形形態解説をご覧下さい。

※印…主な特徴です。画像をクリックすると大きなものが表示されます。

 EF16 11〔水上〕 旧EF15 22
800802-ef1611c 福米形の生き残り11号機のいかついサイドビュー。同機は屋根上のベンチレータが国電でお馴染みのグローブ式で、側窓の両端(第1・第5側窓)が外側に寄っていました。(エアフィルタ中央部上) また、エアフィルタはEF15第2次形以降と同じ小さいタイプです。1エンド側の前面の通風口は機関士側のみで6段ヒダ、2エンド側は機関士側、機関助手席側の両方が6段ヒダとなっていました。
 
※福米形 グローブベンチレータ 車体断面低 第1・第5側窓外寄り エアフィルタ小 正面扉横手すり 標識燈外寄り 前燈小 正面ナンバープレート位置上寄り
5670レ 石打 1980.8.2
製造:S23.2.10
川崎車輌 No137
EF16改造:S26.11.2
東京芝浦電気
廃車:S56.5

移動:
S23.2.29 高崎第二
S23.6.18 長岡第二
S24.4.22 福島第二
S40.10.2 長岡第二
S55.3.20 水上

記事:
●S26.11.2 東芝:
EF16改造)
800802-ef1611a 早朝の石打駅構内で発車を待つ11号機とEF651050。いかめしい福米形EF16とすっきりとしたEF65PFの対比が印象的です。EF16の種車のEF15一次形は当初抵抗器室上のベンチレータが未取付だったため、後に増設されていますが、その際に本機のようにグローブ式を取り付けた物が5両存在します。
 
ちなみに対象になったEF1517,19,20,21,22号機は、22号機(同機)を除き全て昭和23年9月に整備改造を受けた記録があり、おそらくこの時期に整備改造を受けたEF15に対して試験的にグローブベンチレータの取付が行われたのではないかと思われます。
5670レ EF1611+EF651050  石打 1980.8.2

EF15191と重連で上越国境を行く。同機は標識燈の位置が通風口を避けて外側に付いており、低い車体断面と相まって正面から見ると精悍な面構えでした。ちなみにこちらは2エンド側。なお、長岡(転)区に配置されたEF15,16は正面扉の右側に手すりが増設されています。
下り貨物  越後中里―越後湯沢 1980.8.2
800803-ef1611c2 深夜の石打駅構内にて、本務機EF5851〔長岡(転)〕と上り寝台特急「北陸」の先頭に立つ。
上越線の水上―石打間の補機という地味な舞台で活躍したEF16にとって、同列車や夜行急行の牽引は数少ない晴れ舞台でした。
3002レ「北陸」  石打 1980.8.3
800803-ef1611a2
同じ時に撮った別アングル。同機が長岡から水上に正式に移ったのがこの年の3月で運用離脱が10月ですから、「北陸」の先頭に立つ機会はそれほど多く無かったかもしれません。
3002レ「北陸」  石打 1980.8.3
H.Nakanoさん撮影 新潟色70系とEF16 「夏の朝の石打駅です。新潟色の70系は721Mです。16の11号〔長岡(転)〕は補機仕業を終えてこれから単機で長岡に帰るところ。26号(水)は次の仕業まで一休みといったところです。」(H.Nakanoさん)
新潟色の70系とEF16…。う〜ん、渋いです。
撮影:H.Nakanoさん  石打 1976.8.16
EF1611d
下り「鳥海」の先頭に立つ11号機。水上バルブの定番撮影ポイント。
下り「鳥海」  水上 1980.8.1
EF1611-2end
水上機関区検修庫内で休む11号機。2エンド4位側。このように1エンド、2エンドで通風口の数や段数が異なるのも国鉄電機としては珍しいですね。こんなところが1次形〜3次形くらいのEF15一族の面白いところ。(^^)
水上機関区  1980.5.3
ef1611b
同じく2エンド。3位側。正面寄りに見ると尾燈が外側に寄った顔が独特です。
水上機関区  1980.5.3
ohno-ef1611
山間に響くEF16とEF15のモーター音が今にも聞こえてきそうです。
「水上―石打間には結局6度しか行きませんでした。心残りは24号機をまともに撮れなかったことです。あんなに早く落ちるとは思わなかったですね。」(ohnoさん)
撮影:ohnoさん  湯桧曽―水上  1977.7.8
H-yamaguchi-ef1611
低い車体断面と外寄りの尾燈の為、正面から見ると実際以上に平べったく見えます。
撮影:山口裕志さん  水上付近  1980.8.20
800217-ef1611
下の12号機牽引の貨物列車の前に運転された単機。除雪後に降り積もった雪をラッセルする為でしょうか。
水上付近  1980.2.17

奥羽線時代の11号機が牽く客車列車。荷物車の次位に1・2等合造車(スロハ32)を連結した長距離普通列車。当時の時刻表を見ると、秋田〜福島間をはじめ大館〜福島など10時間以上走る普通が何本も設定されています。右手に見える住宅は駅職員の官舎でしょうか。

撮影:仙山仙石さん  上り普通  赤岩 1962.7.15

同じ写真の機関車部分です。屋根上の電気笛、水タンクがいかめしいですね。原形の前面窓とつらら切りの形状で、上越時代とは表情が少々異なります。EF16 Vol.1でも触れましたが、デッキ先端上部に置かれた箱状の物の用途、目的は不明です。


撮影:仙山仙石さん  上り普通  赤岩 1962.7.15

上の写真と同日ですが別列車。松川橋梁を行く堂々の7連です。編成の3両目にスハニ32が連結されており、前2両は回送かも知れません。(数名の人影が見えますが、スハニ以降はもっと混んでいる)

撮影:仙山仙石さん  上り普通  赤岩 1962.7.15

機関車部のアップです。水タンクなど、屋根上の様子が分かるカットです。

撮影:仙山仙石さん  上り普通  赤岩 1962.7.15
 EF16 12〔水上〕 旧EF15 23
800217-ef1612d2 前夜、降り積もった雪をかき分け、水上を発車するEF1612+EF15。昭和24年に高崎第二区へ配属されて以来、同機の一生は雪との闘いでした。この日は前夜からの大雪でダイヤは大幅に乱れており、私が撮影できた重連貨物はこの1本だけでした。雪煙で次位のEF15はほとんど隠れてしまってせっかくの重連があまり分かりませんね。尚、この時点では同機は長岡第二区配置となっています。
 
※福米形 車体断面低 蓋付き通風口 第1・第5側窓中央寄り エアフィルタ小 正面扉横手すり 前燈取付位置原形 前燈小 標識燈外寄り 正面ナンバープレート位置上寄り
水上付近 1980.2.17
製造:S23.5.12
川崎車輌 No.138
EF16改造:S26.8.27
東京芝浦電気
廃車:S55.12.5

移動:
S23.5.18 国府津
S24.1.27 高崎第二
S24.3.22 福島第二
S40.9.26 長岡第二
S55.3.20 水上
S55.12.5 廃車

記事:
●S26.8.27 東芝:
EF16改造)
800217-ef1612e2
ef1612j2 当ページの初代看板写真です。高崎のゴハチと組んで、急行「佐渡54号」を牽き堂々昼の上越国境を行く12号機。当時既に昼行客車列車の無かった上越線では、臨時の客レはEF16が昼間客レの先頭に立つ数少ない機会でした。ただし、12系で11両以上(確か…)にならないと補機は付かず、14系ではまず付きませんでした。
8702レ「佐渡54号」  水上―湯檜曽 1980.2.17
ef1612jb
この場所は人が多くて入るところが無く仕方なく撮影した場所でしたが、春、雪が無くなってから来てみるとこの位置は足場が無いところでした。(こわ〜)
8702レ「佐渡54号」  水上―湯檜曽 1980.2.17
ef1612n 上写真の8702レを牽引後、水上区で小休止。それまでの吹雪が嘘のように晴れ間も時折覗きました。山の天気は本当に変わりやすいです。この12号機は11号機と同じく川崎製ですが、通風口の形状が異なっています。本機には前面機関士側と側面機関士側、機関助手側の計6カ所に蓋付きの通風口が取り付けられています。こちらは第1エンド側。
水上機関区 1980.2.17
ef1612+28d  
水上機関区にてしばしの休息をする12号機と28号機。28号機は24号機とともに側窓が一枚少ない形態でした。これは種車となったEF15の原形が残ったものです。
水上機関区 1980.2.17
ef1612m  
パンタが降りてるのが難ですが、同機をじっくりと観察。EF16の場合、上り方は全て1エンドになります。
水上機関区 1980.2.17
EF1612 前頭部  
同じく1エンド前面を1位側サイドから。正面窓、正面扉、前燈に付けられたつらら切りが福米形EF16の特徴です。こうして見るとライト上のつらら切りもかなり飛び出ていることが分かります。
水上機関区 1980.2.17
ef1612l2
1エンド2位側。ナンバープレート下に増設された福米タイプの通風口は昭和23年12月〜昭和24年2月にかけて寒冷地対策を施されたEF15に対して取り付けられたものと思われます。

水上機関区 1980.2.17
ef1612o 反対側に回って今度は2エンド3位側です。同機は昭和23年製なので、外板の仕上げは比較的良かったはずですが、良く見るとぼこぼこの外板、歪んだ車体各部のパーツなど、長年風雪に耐えてきた事が感じられます。
水上機関区 1980.2.17
ef1612+28e  
僚友。28号機と共に。
水上機関区 1980.2.17
ef1612p  
EF15一次形の標識燈は製造当初引っ掛け式でしたが昭和30年代に全て埋込式に改造されています。福米形EF16の標識燈は通風口を避けてやや外側に取り付けられています。距離で言えばほんの数センチだと思いますが、普通のEF15に比べ顔つきが随分と精悍に見えます。
水上機関区 1980.2.17
minakami-kikanku
水上機関区に集うEF16。左から29,28,12号機。
水上機関区 1980.5.3
ef1612+28b
三菱製28号機と並ぶ川崎製の12号機。偶然にもこの年の2月に撮ったのと同じ並びに…。
水上機関区 1980.5.3
ef1612+28
同じEF15一次形を種車としながらも三菱製と川崎製の違いで正面昇降段やデッキ周りの形態が異なります。
水上機関区 1980.5.3
ef1612i 逆光ですがかえってしわしわの外板や足回りが引き立ちます。この1エンド側デッキステップ手すりのR側(向かって左側)は奥の手すりがなぜか日立の1次形タイプと同じタイプになっており、手すりが平行になってません。同様に日立製1次形の3号機の同部分が川崎タイプとなっており、両機のこの部分が入れ替わっているものと思われます。
水上機関区 1980.5.3
800802-ef1612a2 早朝の石打駅構内で出発を待つ12号機+EF64一般形牽引の上り貨物列車。水上区のEF15とEF16はこの年の10月に新たに上越線用に設計されたEF64 1000番台に順次置き換えられ、EF16とEF64(0番台)の組み合わせは短い期間だったと思います。考えてみればEF64 0番台も元々奥羽線EF16の置き換え用として登場した経緯があり、福米形EF16との出会いはかつての先輩後輩の10数年ぶりの再会と言えましょうか…。
3662レ EF1612+EF6438  石打 1980.8.2
800802-ef1612b
同じようなアングルが並んで何ですが…。同じく3662レの先頭に立つEF1612とEF6438。
3662レ EF1612+EF6438  石打 1980.8.2
ef1612q  
ネガの変色が激しいですが…発掘したので。(^_^;)
まだ夜が明けきらない石打駅構内に2両の山男の息吹が響きます。
3662レ EF1612+EF6438  石打 1980.8.2
EF1612g 例によって石打バルブです。一晩居れば客レもあわせて随分撮影できました。山間にこだまするホイッスルとモーターの唸りが今でも耳に残っています。この日は、吾妻線でEF12の臨客があり、ほとんど2日徹夜状態でそちらへ行ってます。今、思えば良くやってたもんです。
750レ  EF1612+EF15184  石打 1980.8.3
ef5853-EF1612 こちらはEF5853さん撮影の「天の川」の先頭に立つEF1612+EF58174〔高二〕です。後ろに続く20系も懐かしい…。
「おなじみの場所ですね。露出が足りてませんが、出発してしまったもので・・・
(2分以上は必要)」(EF5853さん)
撮影:EF5853さん  802レ「天の川」  石打 1980.8.27
800503-ef1612  
春の柔らかな日射しの中、水上を目指す。上越線でのEF65PFの活躍はEF641000の登場で無くなったように思います。
EF1612+EF651042  湯桧曽―水上 1980.5.3
H-yamaguchi-ef1612
水上機関区を出区し本線脇の側線から誘導掛の誘導に従い、下り列車の補機仕業に向かうところですね。
撮影:山口裕志さん  水上付近  1980.8.21
800217-ef1612b
上の山口さんの写真とほぼ同じ地点、シーンですが、降り積もった雪でまるで別世界です。この後、一番上の写真の列車の牽引となります。
水上付近  1980.2.17
800802-ef1612-a2
峠を一気に下り、黎明の石打駅構内へ滑り込むEF1612とEF64一般形。
781レ?  石打付近 1980.8.2
 

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